スウェーデンのドッグランと住宅事情

我が家のすぐ裏にある小さめのドッグラン
我が家のすぐ裏にある小さめのドッグラン

日本でなら立派!と言っても過言ではないくらい、ある程度走り回れる広さがあるこのドッグラン、我が家の裏山というか…裏丘にあります。

もちろん街の公共施設ですので無料です。誰でも勝手に入れます。もう少し先の線路沿いには、もっと長くて広いドッグランがあります。
1.5キロ圏内に2つのドッグラン。スウェーデンでは一番が犬、二番が人間などと言われたりする所以でしょうか。。。
さて、人間の住宅事情はと言いますと、日本では想像できないような状況です。
というのも、スウェーデンでは日本のように普通に不動産屋さんがあって、初期費用を払えば好きな物件を選べる賃貸システムというものはありません。
並ぶのです!
といっても、列を作って並ぶわけではありません。住宅賃貸システムの機関にお金を払って名前を登録します。
物件が空いたら長く並んでいる人から優先的に貸してもらえるシステムになっています。
ストックホルムの街中の旧市街のアパートに住みたいなら100年並べ!というぐらい待たなければ順番は巡ってきません。意味がわからない???ですよね。順番が来る前に死んでしまいます(笑
しかし、駐在でいらっしゃる方は安心してください。対企業になりますとちゃんとそれなりに別枠で不動産屋が企業にしか貸し出さない物件を紹介しています。ものすごく高いですが…
ということで、住居は購入するのが一番手っ取り早い方法ですが、若いうちに購入できる人は少ないです。ではどうしているのか⁉
又貸し、又借りがスウェーデンでは普通なのです。一番手の借り手、二番手の借り手という言葉で表現されます。100年待って手に入れた街のアパートを手放す人なんていません。ずっと又貸しにして所有しますよね。

スウェーデンは昔から沢山の移民を受け入れています。社会的にも色々プラスマイナスあるかと思いますが、この住宅システムは唯一スウェーデン人を守るシステムなのかなぁ~と、勝手に個人的に分析しています。
ついでに、スウェーデンには相続税がないらしいですので、それもそのうちのひとつかもしれませんね。

 

犬飼いとしては今日も有り難く、ドッグランを使わせていただいております。